＞＞作曲してみよう＞＞歌もの楽曲を作ってみよう

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		ポピュラー音楽に於いて歌もの（ヴォーカルの入った楽曲）は花形です。 インストとの最大の違いは、何と言っても歌詞が存在する事ですね。 その内容は様々ですが、歌詞があれば、アーティストのメッセージを聴き手に直接伝える 事ができます。 良い歌もの楽曲ほど、歌詞と曲が一体化して、メッセージ色が強くなるものです。 歌もの楽曲の作曲では、歌詞に対して曲を付ける場合と、曲に対して歌詞を付ける場合が あります（いわゆるシンガーソングライターは曲と歌詞を同時並行で作ります）。 どちらもヴォーカリストの音域を意識したメロディーにしなければいけませんが、 前者の方が作曲の難易度は高くなります。 歌詞に対して曲を付ける 歌詞を後から付ける場合の作曲 ヴォーカリストの音域に合ったメロディーを作る 【歌詞に対して曲を付ける】　　ＴＯＰ 歌詞に曲を付ける上で重要なのは、歌詞の内容をよく理解する事です。 自分で作った歌詞であれば、その内容は当然把握できているので問題無いのですが、 他人が作った歌詞となればそうは行きません。幾度となく歌詞を読み返し、少しずつ、 自分なりにイメージを作り上げます。場合によっては、作詞者に相談してみる事も必要 でしょう。 歌詞のイメージが固まったら、曲を付けて行きます。 明るい内容の歌詞ならメジャーＫＥＹ、悲しい内容の歌詞ならマイナーＫＥＹにするのが 王道ですが、例えば絶望と希望の両面を表した歌詞なら、場面の変わり目でマイナー からメジャーに転調させたり、深い悲しみを表した歌詞であれば、あえてメジャーＫＥＹで 作曲する事も考えられます。 また、歌詞の内容によってリズムも変わってきます。激しく攻撃的な歌詞なら速いテンポ が、死を悼む様な悲しい歌詞ならバラード調の遅いテンポが合う事でしょう。 あなたが歌詞から感じ取ったイメージを膨らませ、歌詞をより強調する様なメロディー、 コード、リズムを付けて行って下さい。 尚、歌詞にメロディーを乗せる際は、言葉のアクセントに気を付ける必要があります。 例えば、「箸」と「橋」はどちらもハシと読むものの、アクセントの位置が異なりますね？ こういった場合、アクセントの強い言葉に高い音を付けると、メロディの流れが自然に なります。 メロディーに気が行き過ぎて言葉を疎かにしない様、注意しましょう（逆にこれにとらわれ 過ぎると面白いメロディーが作れなくなります。バランスが大切です）。 【歌詞を後から付ける場合の作曲】　　ＴＯＰ この場合、作曲者は基本的に自由です。 ただし、後で歌詞が付く都合、作曲者もある程度のイメージを持って曲を書いた方が 良いでしょう（作詞者も助かると思います）。 曲を先に作る場合の注意点は、楽器のイメージでメロディーを作らない事です。 歌もの楽曲でメロディーを奏でるのは、あくまで人間（ヴォーカリスト）であって、ギターや ピアノではありません。低い音から急に高い音に飛ばす様な、音の起伏の激しいメロディー だと、楽器では演奏できても人間には歌えませんからよく注意して下さい。 メロディーを作る際は、鼻歌でもなんでもよいので、自分で実際に歌ってみる様に心掛け ましょう。 【ヴォーカリストの音域に合ったメロディーを作る】　　ＴＯＰ ヴォーカリストの音域を超えてしまっては、それがどんなに良いメロディーであっても、 歌ってもらう事ができません。メロディーを作る前に、ヴォーカリストの音域を把握して おきましょう。 音域を調べる際は、ちゃんと歌として使える音域と、単に声が出せるだけの音域を分けて 把握します。前者の範囲に止まるメロディーであれば、ヴォーカリストは余裕を持って歌う 事が出来るでしょう。また、これより上、もしくは下の音を使いたい場合は、後者の範囲で、 ほんの一瞬だけ音を出せば済む様にしましょう。 尚、前者の範囲でも、ヴォーカリストの声質に合った音域（もっとも声の響く音域）が ありますから、そこを中心にメロディーを作るのがベストです。
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