>>デモCDを作成しよう>>ミックスダウンのコツ

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ミックスダウンのコツ

レコーディングが済みましたらミックスダウンを行いますが、これがなかなかシビアな
作業でして、最初のうちは各楽器の音がバラバラに浮いてしまう事が殆どだと思います。

リズム隊が機械の場合は特にその傾向が強いですね。
ディストーションサウンドのギターを被せるには、上手く音質加工(ここで言う音質加工
にはエフェクト処理も含めます)しないと、なかなか両者がなじんでくれません。

※こういう状態を「オケに馴染まない」と表現します。

ここでは、ロックギターのミックス方法についてご紹介して行きたいと思います。


バックギターの代表的なミックス
リードギターの代表的なミックス
イコライジング
音量バランスのとり方
音がどうしても浮いてしまう場合
サンプル楽曲のミックス方法



【バックギターの代表的なミックス】  TOP


1.ダブル・トラッキング

  この方法はハードロック/ヘヴィ・メタルのギターのミックスとしては王道です。

  同じ演奏内容のバックギターを2本レコーディングし、それぞれを左右にパンニング
  (配置)します。音量バランスは1:1です。

  演奏内容が同じと言っても、完璧にイコールとはなりませんから、こうする事でバック
  ギターに強烈なステレオ感を与える事ができます。

  ポイントはパンニングですね。左右に音を振り過ぎると音にまとまりが無くなって
  しまいます
から、左側は9時、右側は3時の方向までに止めます。

  ルームリバーブを薄っすら掛けてやると、音像が引っ込んで自然になります。



最初にモノラルのギターを、次にダブルトラッキングのギターを聴く事ができます。


2.シングル・トラッキング

  バックギターが1本で、かつ当該楽曲のサウンドの中心がギターの場合は、ディレイを
  使ってモノラルのギターにステレオ感を出します


  具体的には、ディレイタイムを10ms〜20ms、フィードバックを1回に設定し、原音と
  ディレイ音を逆方向にパンニングします。パンニングは思いっきり左右に振り切っても
  大丈夫でしょう。音量バランスは1:1です。

  こちらもルームリバーブが有効です(ディレイ音にもリバーブを掛けた方が自然な
  音響となります)。



最初にモノラルのギターを、次にディレイでステレオ化したギターを聴く事ができます。



【リードギターの代表的なミックス】  TOP


リードギターのミックスにはリバーブとディレイが非常に有効です。巷で聴かれるロックの
ギターソロの殆どが、この2つのエフェクトによって加工されています。

特にロングトーン主体で聴かせるギターソロには、ディレイタイムを長めにしたディレイを
掛けると非常に美しいサウンドが得られます(フィードバックは多くても3回位)。

ポイントはディレイ音にもリバーブを掛ける事です。これを忘れると、ディレイ音だけ
妙に生々しくなってしまいます。



【イコライジング】  TOP


音質の調整(イコライジング)はプロのエンジニアと我々一般人とで最も差の出る作業の
一つです。的確なイコライジングを行えば、極端な話、リバーブの力を借りずとも、
各楽器の音を聴き易くまとめあげる事ができます。

イコライジングのポイントは全体の音を整える事にあります。つまり、仮にギターが凄く
かっこ良く聴こえるイコライジングが出来たとしても、ドラムやベースと混ぜて聴いた時に
全体の音質バランスが崩れる様であれば、それはNGという事になるのです。

ロックギター、特にハードロックやヘヴィ・メタルだと、バックギターの低域を強調したいと
思われる方が多いかもしれせんね?しかしこれはなかなか難しいミックスとなります。
低域はできるだけベースで稼ぎ、ギターはむしろ低域をカットして軽めにイコライジング
した方が全体のバランスは良くなります。

また、中域をカットした、いわゆるドンシャリサウンドも、ギター単体だとかっこ良く聴こえる
のですが、全体で聴くとギターの音抜けが悪くなります。

ロックギターのイコライジングは中低域に注意して下さい。特に中域は重要で、音抜けの
悪い原因は大概この音域に問題があります(中域を上げると解消する事が多いです)。
※音抜けの悪さを音量や高域でカバーしようとすると、更にバランスが崩れてしまいますよ。

尚、本来、イコライジングはブーストよりもカットを中心に考える事が大切です(音の基本は
レコーディングの段階で作っておきます)。



【音量バランスのとり方】  TOP


ミックスダウンではイコライジング同様に難しい作業です。
ドラム、ベース、ギターという3つの楽器の音量バランスを整えるだけでも、最初のうちは
かなり苦労します(ギターの音量がやたら大きい、または極端に小さい等)。

一番無難な方法は、音を近付けたいプロの楽曲と比較しながらバランスをとる事です。
MTRにその楽曲を取り込んで、小まめに聴き比べながら音量バランスを調整します。

また、モニターする際は、複数のヘッドフォンを使ったり、スピーカーから音を出したりと、
様々な状況で音を聴く事が重要です(これはイコライジングも同様)。

尚、音量を上げ下げするよりも、イコライジングの方が効果的な場合もありますから、
これらは同時並行で作業を進めて行くと良いでしょう。



【音がどうしても浮いてしまう場合】  TOP


オンマイク一発のマイク録りやアンプシミュレータを使ったライン録りの場合、リバーブや
イコライジングでも音の浮きを解消できない事があります。

こうした際は、隠し味(?)としてディレイを使用します。

ディレイタイムは10ms〜20ms、フィードバックは一回、原音とディレイ音のバランスは
2:1位です(このバランスは臨機応変に調整します)。また、原音、ディレイ音ともに同じ
位置にパンニングします(つまりモノラルという事です)。

これにより、擬似的なオフマイク効果をもたらす事ができ、音像が引っ込みます。
やたらリバーブを掛けるより遥かに効果的ですからお試し下さい(特にリードギターは
自然に聴こえる様になります)。



最初にライン録りのギターを、次にディレイでオフマイク効果を付加したギターを聴く事ができます。



【サンプル楽曲のミックス方法】  TOP


ここではご参考までに管理人のサンプル楽曲「Return On Equity」で行ったミックスに
ついてご紹介したいと思います(MTRはBOSSのBR−1600CD、アンプシミュレータは
LINE6のPOD2です)。


1.バックギター(ディストーション)

  ディストーションサウンドのバックギターはダブル・トラッキングでレコーディングして
  おり、それぞれ9時、3時の方向にパンニングしています。

  POD2はこもり気味のサウンドなので、高域を+6、中域を+3、低域を−4という
  感じでイコライジングし、サウンドを厚くする為に、左右のギターにそれぞれディレイを
  掛けて音を広げています(ディレイは「バックギターの代表的なミックス」のシングル・
  トラッキングで紹介した方法を、左右のギターに対して行っています)。

  この他、ルームリバーブを軽く掛けています。

2.バックギター(クリーン)

  POD2のクリーンサウンドに、タイムの若干長めのディレイとルームリバーブを
  掛けています。
  イコライジングは高域が+5、中域が+3、低域が±0です。

3.リードギター

  下準備として10msでフィードバックが1回のディレイを掛けて擬似オフマイク効果を
  作り出した後(この段階でピンポン録音、つまりディレイを掛けた状態の音を別の
  トラックにレコーディングします)、タイムが長めのディレイとルームリバーブを掛けて
  います。
  
  イコライジングの方法はディストーションのバックギター同様です。

4.ドラム

  BR−1600CDの内蔵音源を使用しているのですが、スネアやバスドラといった
  細かい単位での音質、音量、エフェクト設定が出来ない為(管理人がやり方を
  知らないだけ?)、軽めにルームリバーブを掛けているだけです。
  できればもう少しバスドラの音量を上げたいところですね。

5.ベース

  こちらもBR−1600CDの内蔵音源を使用しています。イコライジングで低域を
  若干上げています。リバーブは掛けていません。


 
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