>>デモCDを作成しよう>>アンプの音を録るコツ

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アンプの音を録るコツ

エレキギターのレコーディングを行う際、最もスタンダードで、最も難易度の高い方法が
マイク録り
です。

「スピーカーの前にマイクを一本立てれば良いだけなんじゃない?」と思われた方も
居られる事でしょう。

確かにスピーカーの前にマイクを立てればギターサウンドを拾えます。
が、それだけでは、ライン録音(スピーカーシミュレータ等を介さずに、エフェクター等の
ラインアウト端子とミキサーを直結して録音する方法)と大して変わらぬ音になってしまう
可能性が高いのです。ディストーションサウンドの場合は特にその傾向が顕著です。

実際に試してみて下さい。

・・・いかがですか?ご自分で耳にするのとはかなりイメージの異なる音が録れている
のではないでしょうか?

ここでは、個人でマイク録りする際に、できるだけ良いギターサウンドを拾う方法を
ご紹介したい思います。


マイク録りの違和感を無くすには
オンマイクとオフマイク
音作りの注意点



【マイク録りの違和感を無くすには】  TOP


ギターを弾く際、皆さんはどの位置でアンプの音を聴きますか?

人によって、或いは時によって、モニターする位置は変わると思いますが、スピーカーの
真正面で音を聴くという方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。

私達がスタジオでアンプの音を聴く場合、通常はアンプ全体の「鳴り」や、壁に反射した
音をすべて込みで聴いています。いわば、スタジオの「空気」を聴いているのであって、
スピーカーから発せられる音をダイレクトに聴きとっている訳ではありません。

マイクをスピーカーの前に一本立てて録音すると、この普段聴きなれないダイレクトな
音が録れてしまうので、違和感を覚える事になる訳ですね(^^)

マイク録りで重要なのは、スタジオの「空気」を上手く拾う事です。

マイク1本でスタジオの空気を拾うのはかなり難しい為、通常は複数のマイクを使って
レコーディングします。



【オンマイクとオフマイク】  TOP


複数のマイクを使って録音する場合、今度はどこにマイクを設置するかという事と、
どのマイクを使用するかという事が問題になって来ます。

まず設置場所ですが、仮に2本のマイクを使用できるのであれば、1本をスピーカーに
近いポイント(オンマイクと言います)に、もう一本をアンプから離れた部屋鳴りも拾える
ポイント(オフマイクと言います)に置きます。

オンマイクは、スピーカーの芯から数センチずらしたポイントを狙います(芯を狙うと
ライン臭い音になります。尚、芯に近い程サウンドは硬くトレブリーに、逆に遠い程
サウンドは柔らかく低域の強いものになります)。また、音量によっても異なりますが、
スピーカーとマイクの距離は3〜15センチ程度離します。

※例えばマーシャルは1つのキャビネットに4つのスピーカーが組み込まれていますが、この4つが常に均等に
 鳴るとは限りません。鳴りの良いスピーカーを見つけてマイキングして下さい。


オフマイクの設置は非常に難易度が高くなります。

これは使用するアンプのスピーカーがマーシャルの様な密閉型(スピーカーの後ろが
閉じられている)なのか、ジャズ・コーラスの様な開放型(スピーカーの後ろが開いていて、
後方にも音が抜ける)なのかでも変わりますし、スタジオの音の鳴り方でも変わって
来ます。オフマイク用に立てるマイクの数も一本とは限りません。
プロのエンジニアはこういった点を考慮してマイキング(マイクを設置する事)します。

個人でやる場合はオフマイクを1本にして、スピーカーから1メートル位離し、スピーカーに
対して斜めに角度を付けて狙ってやると良い
です。
これは管理人の経験則に過ぎませんが、かなり効果があると思いますから試してみて
下さい。もしトラックやマイクに余裕があるなら、スピーカー後方からも音を拾ってやると
良いかもしれません。

尚、マーシャル系の大型密閉スピーカーは、立ち位置によって極端に音が変わります
ので、耳で聴いている音を忠実に再現するのはかなり難しいです(正確には、マーシャル
系アンプ特有の「箱鳴り」を拾う為のマイキングが難しい、という事になります。先の方法に
併せて、色々と研究してみると良いでしょう)。

※小さめのスタジオでマーシャルを壁に向けて鳴らし、反射音が集中するポイントにマイキングする方法も
 あります。


次に使用するマイクです。

アンプ録音の場合、オンマイクにはダイナミックマイクを、オフマイクにはコンデンサマイク
を使用する事が多いです。

ダイナミックマイクは大音量に強く中低域にパンチのある音が拾えるのでオンマイクに
適している
のですが、反面、音源から離すと低域がどんどん薄れてスカスカな音になって
しまい、そもそも弱い高音域が更にこもる為、オフマイクには不向きです。
また、コンデンサマイクは電源を要するだけあって幅広いレンジの音域を拾う事ができ、
高域が非常にクリアなので音がこもらずオフマイクに適している
のですが、振動に
弱いので大音量のアンプをオンマイクで録るのには不向きです(コンデンサマイクは
非常にデリケートかつ高価です)。

とはいえ、個人でマイク録りを試したいという事であれば、高価なコンデンサマイクは
使えないものと割り切った方が良いですから、低域が抜ける&高域がこもるという欠点を
受け入れて、オフマイクもダイナミックマイクを使用すると良いでしょう(アンプの音量次第
で低域は若干カバーできます)。
それでも、オンマイク1本に比べたらかなり臨場感のある音が録れると思います。

※但し、音の吸い込みの悪い(=残響の激しい)スタジオでは、あえてオンマイクだけでダイレクトなサウンドを
 録音し、空間系エフェクトを使って部屋鳴りを再現する場合もあります(空間系エフェクトによる部屋鳴りの
 再現はテクが要ります)。



【音作りの注意点】  TOP


オンマイクとオフマイクの音を混ぜてやる事で、オンマイク1本に比べて違和感の無い
自然な音を録る事ができますが、注意しなければならないポイントもあります。


1.位相

  マイクが1本なら問題ないのですが、複数本のマイクを使って録音した音を混ぜて
  聴いたときに、かえって音の抜けが悪くなってしまったり、互いに音を打ち消し合って、
  ある音域がスッポリ抜けてしまったりする事があります。
  これは、位相(音の周期運動の位置)のズレから生じる現象です。
  この場合、マイクを立てている位置を変えてやると解消できると思います。

  ※立てるマイクの数が多くなるほど、位相の問題が発生し易くなります。


2.ミックスバランス

  オンマイクとオフマイクの音をミックスする際、オンマイクの割合が高ければ音に
  迫力が出るものの臨場感が薄れ、オフマイクの割合が高ければ臨場感が出るものの
  音像がぼやけたり音が篭ったりして迫力に欠けます。

  オンマイクとオフマイクの割合は7:3〜6:4程度が無難でしょうが、実際に録った
  音によりますので、一概には言えません。
  最終的な作品をイメージ(リバーブの掛け方も考慮する)して、ベストと思われる
  ミックス・バランスを探して下さい。


 
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